テストで測ることができること その2
さて,センター英語で120点のA君と122点のBさんの,学力の差を測り,表すことができるのでしょうか?…
まずはそのために,各問題の性質を調べます.
いろいろパターンはありますが,具体的に3例…
基本問題/応用問題/運の要素が含まれる問題
・上位層;正解/ほぼ正解する/ほぼ正解する
・中位層;正解/何%か正解する/正解し難い
・下位層;ほぼ正解/正解できない/何%か正解できる
…順に,だれもが正解する問題/学力差がきちんと表れる問題/学力差がいびつに表れる問題,ですね.
(3例目は,例えば「アメリカの首都を答える選択問題」
上位層はワシントンで正解,中位層はニューヨークを選んでしまい不正解,下位層は運よくワシントンを選ぶこともある)
このように,すべての問題の性質からランクをつけておき,受験者個人の正解・不正解の傾向を照らし合わせることにより,学力をより正確に測ることができるのだそうです.
120点のA君が,122点のAさんよりも潜在的な学力は高いことになる,ということも起こりえますね.
そして,自分の点の取り方の傾向から,何ができていて何ができていないか,きちんと知ることができるようになります.
…ここらあたりが,項目反応理論を使うことで,できるようになることだそうです.
…科学的ですね.コンピュータの発達の賜物です!
この理論を有効に使い,子どもの学力アップに貢献してほしいと本当に思いました.
アドバイスが上手にできるテストですから,ね!
テストで測ることができること その1
大学入試センターの荘島准教授のお話をうかがう機会があったので,天王寺へ行ってきました.
荘島先生は,教育心理学者で,潜在ランク理論という,コトバ的には難しそうなことの研究をされてきた方です.
最近,世間を騒がせている入試制度改革の1つに,センター試験の改革(高等学校基礎学力テスト・仮称)がありますが,これに先生が研究してきた理論を使うかどうかについて議論がされていますね.
今日は,
「例えばセンター試験の英語で,200点満点中,120点のA君と122点のBさんがいたとして,この2人の学力差をきちんと表すことができるのか?」
ということから広げて,テストで測ることができることについて,お話してくださいました.
(このことに疑問を持たれてから,研究を始められたそうです)
確かにそうで,私は,学力差が「ある」とも「ない」とも言い切れないというのが肌感覚からは分かります.
実際,いつもできる子がそうでない子に模擬試験や入試でやられる,なんてこと,ごく普通に見てきていますからね.
選択肢問題では,あてずっぽうが当たる・当たらない,もあります.
そのような,学力の「誤差」は,センター試験の英語で約10%出るのだそうです.
テストの信頼度が90%ですね.
ちなみに,他の科目はだいぶ低いということ…
そして,センター英語は,この信頼度の高さで世界的に優秀なテストだそうです.
でも,このような,テストの信頼度を測る研究なんてことが行われているのですね~.
そういうわけで,先のA君とBさんの話は,200点×10%=20点 の誤差があると考えると,「どちらが学力が上かはわからない」と言えそうです.
さて,荘島先生は,どうやって誤差のあるテストで正確に学力を測ろうとしているのでしょうか?
(続きはその2で…)
走る理由2 -マラソンを始めたきっかけ-
ちなみに,『走る理由1』の,マラソン(ジョギング)を始めたのは,今から2年前,2013年の7月です.
スポーツショップで最も割引率の高いシューズを購入し,走る生活の開始です!
(お金はかけない…がコンセプト)
さてさて,基本的に決めてしまうとストイックな私です.
走るのは,あえて日中.
太陽の南中高度が最も高くなる時間前後でした.
7月,8月,9月の3か月間,週末の1or2回,3km~5kmのジョギングを続けました.
平日の食生活,生活習慣はまったく変えていません,
すると???
ものの見事にウェストがなんともなくなりました!
苦しかったといえば確かにそうですが,週末の空き時間に,1時間前後の灼熱地獄運動をinするだけでした.
ああ,走る前後で,体重と体脂肪率をこまめに見たことは,モチベーションの維持に役立ったと思います.
(1ヶ月経ったあたりで体脂肪率を測れる体重計を購入したのです)
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そんなわけで,2013年の秋口.
『まずいお腹周り問題』は解決したわけです.
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普通なら,目標達成とともにプロジェクトは終了なんだけど,
どういうわけか(惰性?)週末ジョグを続ける…
年が明けて2014年早々.気温が氷点下の日でも,週末にはきっちり走り続けている自分に,自分が,
「今年の目標はハーフマラソンにしようか」
…マラソンランナーになった瞬間!
そして,ここまでがきっかけです.
で,じゃあハーフマラソンの目標は達成できたかというと…
それよりも100kmマラソンに興味を持ってしまい,2014年は大会出場無し.
2015年4月,マラソン大会初出場が,奥出雲100kmマラソン
…という,おかしな遍歴をたどることになります.
娘とたし算と10の補数
幼稚園の年少組です.
今日も私が仕事から帰り,玄関のドアを開けると,待ち構えていたかのようにダッシュしてきてくれました.
(ほんまにかわいいもんです)
さて,少し前から,どこで習ってきたか,
ヒマなときはたし算かしりとり
らしく,リビングでまったりしているとき~自動車の運転中にまで,相手を要求してきます.
で,たし算です.
最初のうちは,私の両手の指を立てて見せながら.
「3(片手)たす4(片手)は?」(※向きにより,右手左手は変えます)
なんてことをやって,娘はその指を端から,
「「いち,に,さん,…」
と数えて,
「しち!」
「正解! よくできました!」そしてなでなで
…とやっていたものが,最近は私の手を見るまでもなく,瞬時に答えを言えるようになってきました.
覚えてしまったのですね.
そのときはハグです.
運転中は,「すごい!」「えーまじでー⁉」と叫びます.
九九って,『段の数ずつ増える』のは分かっていながらも,結局は『音とリズム』で覚えたものです.
そんなものなんです.今のこの年代では.
理由は後から付いてくる.
だから,その脳の特色を最高に利用すべく,ひそかに,
「この連休中に10の補数(※)を全部覚えさせてやるぜ!」
なんて目論む,算数の(元)先生でした…
※ 1と9,2と8,3と7,…8と2,9と1 のことです
走る理由1 -マラソンを始めたきっかけ-
最初は義務感でやっていたことが,「いつの間にか気づいたら」楽しみに変わっていたことって,たまにありますよね.
私とマラソンとは,そういう関係です.
「いつの間…」のくだりは,女性を口説くときの常套文句みたいで恐縮ですが.
あれは現場から本社に異動した数ヶ月後の健康診断.
「最近スラックスがきつくなってきたな~」
と思ってたら,見事に出ました.
数値で!
「ウェストが1サイズアップ⁉」
「スーツの買い直しなんて余計な出費してたまるかよ!」
〈そう.数は現実をありのままに伝えてくれる優れものですが,日本人特有のオブラートに包むことを知らないので残酷です〉
…これが,私がマラソン(現時点ではジョギング)を始めることになった,最初のきっかけです.
「走るのが手っ取り早くて費用もかからないしいいはずだ!」
⇒走る理由2へ続く⇒