上手な学習スケジュールの立て方

学習スケジュールは立てるためだけにある!…かのように,実行が難しすぎるのがこれだったりしますね.

 

なぜでしょう?

 

それは,

・保護者とともに立てたスケジュール;保護者の夢の計画になり子どもが納得しない

・自分で立てたスケジュール;それでも理想を追ってしまう

これが原因のことが多いようです.

 

まあたしかに,計画を立てているときは,気持ちが高ぶって「やれる気」になってしまいがちです(あれ,なんでなんでしょうね).

 

で,そういうことを少しでも緩和する方法があります.立てたからには実行&継続が大切ですからね!

 

学習スケジュールは,個人の生活に後から入ってきて,その人の行動を規制してしまう,という性格があります.

だから,よほど納得いていないと,計画通りに生活なんて送れるはずがないのです.

 

では,納得できるスケジューリングの考え方です.

「これだけは邪魔するんじゃない!」と言えることから時間をとっていくのです.

例えば,生活にあるの4つのことに優先順位をつけると…

 ① 食事や睡眠のような『生活する上で必要な時間』

 ② すでに組み込まれている『学校・習い事の時間』

 ③ 子どもにとって必要な『遊びの時間』

 ④『学習時間』

ポイントは,『遊びの時間』が『学習時間』よりも強い,というところです.

 

1つひとつ解説すると…

①『生活する上で必要な時間』

規則正しい生活を送るうえで最も重要です.特に睡眠時間は成長期であることと,学習したことを定着(熟成)させることの2点において充分確保したい時間です.個人差はあるでしょうが1日7時間は確保しましょう.

食事も,朝食を採る採らないで学力テストの結果に差が出ているというデータもありますので,注意したいところです.

②『学校・習い事の時間』

計画を立てる以前に組み込まれてしまっているので動かせられません.

③『遊びの時間』と④『学習時間』

親だけが決めるトップダウン式の学習計画であれば優先順位は逆になりますが,お子さまそれで納得してスケジュール通りに動いてくれるでしょうか? 

また,お子さまが自分で計画を立てたとしても,ついヤル気を前面に出してしまって学習優先の計画を立て,結果的に思ったように進まない…ということが起こりがちです.

 

 

このように,スケジュールを立てるときは,先にお子さま(実行者)の要求を満たしてあげるわけです.「遊びの時間をあなたのオーダー通りに確保したのだから,遊びの時間はしっかり遊んでいいのよ.そのかわり,勉強を始めるときには頭を切り替えてね」というふうにもっていくことができるわけです.

逃げ場をなくす,と言ってしまったら言い過ぎでしょうか.笑

 

子どもだからこそ,いい生活の送り方を身につけさせてあげたいですね!